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呟き…
第2章 なるほどね…
悠真は呆れた顔をする。
「違う。結局は作品の出来栄えや。」
起承転結。
行間…。
文字数…。
書き方…。
言葉使い…。
それらを正しくプロットに詰め込んだ作品はどれもこれも規則正しい同じ作品になる。
そこにオリジナル性は存在しない。
「でもストーリーがあるやん。」
「そのストーリーにオリジナリティを出すのが一番難しいとは思わなかったか?普通に恋愛モノを書けば必ず男と女が出て来て『愛してる』の台詞が必ず定番になる。そんな作品は腐るほどあるのにお前はオリジナリティを感じるか?」
確かに起承転結がはっきりしてる作品になればなるほどラストパターンが見えてまう。
悠真はそれが読む気にならない作品だと言う。
「読む気にならない作品を宣伝活動で見て見てと押し付けられたら迷惑なだけや。」
「なら、どうしたらいい?」
「お前、小説家になるんか?」
「いや、ならん。」
「なら好きなように書けばええ。書き方とかプロットとか定番に囚われて考えるな。好きなように書くからこそお前のオリジナリティが生きてくる。」
なるほどね…。
初めてそう思う。
長編でスケールの大きい作品を書くなら確かにプロットは必要になる。
だけど今の私程度にプロットを書いて、あれこれと構成を起承転結だとかにこだわってまとめてしまうと私というオリジナリティが壊れていく。
書き方とか考え過ぎても型に囚われた作品はよくあるつまらないモノとして扱われる。
悠真はプロとして活動するつもりがないならオリジナリティだけで書いた作品の方が高い評価を受けると話をする。
クリエイターという立場の人には2つの種類があるらしい。