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呟き…
第4章 どこまでが浮気…1



別に私だって悠真を責めたい訳じゃない。

買うのは悠真なのだから私が口を出す事じゃないとも思う。

ただ、それで本当に良いのかとも思う。

それが千代子ちゃんの為になるの?

私の従妹じゃない。

私の父方の従兄弟は結婚の挨拶をした時に叔父や叔母から


『ハワイで結婚式?大樹さんとはもう縁を切ったから招待されても迷惑やわ。』


という言い方をされたのでもう従兄弟という関係ですらなくなった。

母方の従兄弟は一応お祝いをしてくれたけど静岡という遠距離の為に馴染みは薄い。

そんな私が人の従妹の将来とか口にしても余計なお世話にしかならないかもとか考える。


「また、おばちゃんに怒られても知らんからな。」


それだけを悠真に言って私は知らないフリをする。


「わかっとる…。」


おばちゃんに怒られるのは自分だけだと悠真は千代子ちゃんに財布とバッグを買い与える。

帰りの車はご機嫌の千代子ちゃん…。

その彼女が更なる問題を起こし私と悠真の関係が拗れるのはその4ヶ月後の事だった。

春休みが終わったばかりだというのに千代子ちゃんが家出をした。

理由は新しいクラスで話せる人が居ないからと…。

新しいクラスはかなりのお嬢様揃いであり、中等部からの付き合いという子が多い。

しかも大半が親の車の送り迎えが当たり前というお嬢様達で千代子ちゃんも自分の親に


『学校まで送って…。』


と我儘を言った事が家出の引き金になった。

千代子ちゃんはバスと電車で通ってる。

お嬢様学校へ自転車で通う子はほとんど存在しないらしい。

千代子ちゃんの両親は車での送り迎えは流石に無理だと千代子ちゃんを説得した。


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