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呟き…
第4章 どこまでが浮気…1



その翌日、彼女は学校に行くと家を出て何故か悠真の家に現れる。

何も知らない私はその日は普通に仕事をする。

夜に家に帰ればお父さんが


「奈美が悠真の家に来いって言うとったぞ。」


と私に言う。


「おばちゃんが?何の用やろ?」

「俺は知らん。なんか昼に電話が来てからエラいな勢いで怒ってた。お前らなんかしたんか?」


お前らって…。

悠真はともかく私は何もしていない。

基本的に娘が欲しかったおばちゃんは悠真よりも私の方を可愛がる。

だから大概怒られるのは悠真だけ…。

心当たりのないまま悠真の家に向かう。

徒歩5分。

私が考える事は


お腹空いた…。


の一言だ。

悠真の家の扉を開けば玄関には見慣れない靴が三足ほど並んでる。


「おばちゃん…。」


そう声を掛けてリビングに向かえばダイニングのテーブルには苦笑いを浮かべる藤井さんの姿がある。

藤井さんは不動産会社の社長様で奈美おばちゃんと再婚する。

結婚式は私と悠真の結婚式と一緒にやる予定の人。


「そやから、2~3日だけの事や。」

「それがあかん言うとんねんっ!さっさと知佳に自分の子を引き取りに来い言えや。」


おばちゃんと悠真の怒鳴り声がする。

千代子ちゃんがソファーに踞ってる。


「何事!?」


とりあえず義理父になる藤井さんに聞いてみる。


「奈美さんの姪御さんがここに家出をして来たんだって…。」

「はあっ!?」


私が叫べば


「ほら、見てみ。来夢ちゃんかて困ってるやろ?人の迷惑とかわからん子を簡単に預かるとか言うな。この馬鹿息子っ!」


とおばちゃんが更に叫び出す。


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