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呟き…
第4章 どこまでが浮気…1
悠真には前科がある。
私の知らない間に従業員として雇った女の子をこの家に1ヶ月ほど泊めたという前科…。
その頃はおばちゃんと同居中だった為に何もない暮らしだった。
だけど私がキレた為、その時にある条件が出来た。
『お互いの了承がない場合、この家には他人を入れない。』
という条件。
今回は従妹…。
他人ではなく身内であるならば私の了承の必要がないと感じた悠真は勝手に千代子ちゃんが落ち着くまで預かると知佳叔母さんに言ってしもうた。
その事でおばちゃんが激怒する。
「もういいよ。私が出て行けばいいんでしょ!」
お次は千代子ちゃんが叫び出す。
「知佳に迎えに来て貰うからな。」
おばちゃんがそない言うと
「友達んとこ行くから迎えなんか要らんわ!」
と千代子ちゃんが反抗する。
「だからチョコも来週からは学校にちゃんと行く言うとるし、うちに泊まるんは今週だけや。こんな時間にここから追い出して、もしもなんかあったらオカンのせいやぞ。」
悠真がおばちゃんに言い返す。
「なんかってなんやねん?」
「チョコはまだ高校生や。変な奴に声掛けられたら洒落にならんやろ。」
「だから知佳が迎えに来たらええねん。」
「その知佳叔母さんと今は顔を会わせたくない年頃なんやって事はオカンが一番わかっとるはずや。」
10代で家族と上手く行かずに家出をして子供を産んだおばちゃんを悠真が責める。
「私らん時と時代がちゃうわ。」
「時代がちゃうから危険なんや。後は来夢と俺が話し合うからオカンは帰ってくれ。」
悠真は一方的に話を締め括る。
まだ悠真に何かを言おうとしたおばちゃんを藤井さんが止める。