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呟き…
第4章 どこまでが浮気…1
その翌週の金曜日…。
仕事帰りに悠真の家へと向かった私は有り得ないほどに発狂する事になる。
「信じられないっ!?」
私の発狂の理由…。
まずは帰ったはずの千代子ちゃんが未だに悠真の家に存在するという事実。
「理由は説明する。」
悠真が千代子ちゃんの顔色を伺いながら私を宥めようとする。
「何の理由が必要やねん?しかも、この有り様はなんなんや!?人間が暮らす環境とちゃうやろっ!」
私は更なる理由で悠真に発狂する。
そこら中に脱ぎ散らかされた服、山積みにされた生ゴミやら空になったペットボトル。
まさにそこはゴミ屋敷。
そのゴミの中で唯一居座れるソファーに千代子ちゃんがTシャツにパンティー1枚というはしたない姿でテレビを見てる。
「キャンキャン怒鳴るから台詞が聞こえなーい。」
録画してるドラマ観賞中らしく千代子ちゃんが嫌味ったらしく巻き戻す。
「ちょっと来いやっ!」
前回同様に悠真を寝室に連れ込んだ。
シーツすら変えられずリビングと同じように汚れた服が散らかる寝室。
生ゴミがないだけマシとはいえ、私にはこの環境が許せない。
「どんな生活しとんねんっ!」
「どんなって…。」
悠真が頭をポリポリと搔く。
深夜まで千代子ちゃんとドラマを観たりゲームをやりお腹が空けばコンビニに行くだけという完全な怠惰生活をしてると悠真が言う。
「馬鹿じゃないの!?」
「チョコが迎えに来た知佳叔母さんとここで喧嘩になったんや。そのまま風呂場に飛び込んで籠城した挙げ句に『死んでやる。』って叫ばれた。」
後は千代子ちゃんを腫れ物扱いしか出来なくなった悠真になってまう。