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呟き…
第5章 どこまでが浮気…2
相馬さんが必死に笑いを堪えて肩を震わせる。
「まあ、とにかく来週は迎えに行くからね。」
そない言う相馬さんにNOとは言えずに食事が終わり相馬さんは私を車が停めてあるコインパーキングまで送ってくれる。
「ほんまはちゃんと家まで送ってあげたいけど、来夢ちゃんの場合、その方が迷惑になるみたいやから止めとくわ。」
私の人見知りを理解しようとまでしてくれる。
だけど駐車料金を相馬さんが払おうとする。
「自分で払います。」
「僕は僕が誘った女の子には財布を出させない主義だから…。」
「でも…。」
「そこだけは譲らないよ。」
きっぱりとそう言う相馬さんに少しだけドキドキとかする。
やたらと大人でカッコいいとか思う。
「気をつけて帰りや。家に着いたらメッセージだけ必ず入れる事。事故とかしたら誘った僕の責任やから全部僕に連絡してや。」
かなり大袈裟だとは思うけど、相馬さんは自分の彼女とのデートはタクシーを使わせるか相馬さんが車で迎えに行くやり方しかしないと言い切る。
「安全運転で帰ります。」
「うん、結婚前の大事な身体やからな。ほんまに気をつけて帰りや。」
私の車が完全に走り去り見えなくなるまで相馬さんは私を見送る。
至れり尽くせり主義の相馬さんの誘いにワクワクする私が居た。
家に帰り、相馬さんに連絡する。
『今、着きました。』
そうメッセージを送ると相馬さんから電話が鳴る。
『着いた?』
「はい…。」
『もう寝るんか?』
「お風呂に入って、少しテレビを観てから…。」
『テレビ?何を観るの?』
何故か相馬さんと30分ほど会話する。