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呟き…
第5章 どこまでが浮気…2
不思議と罪悪感を感じない。
相馬さんが私に見せる姿は余りにも桁が違い私の中で現実感が湧いて来ない。
例えば車…。
私を迎えに来ただけなのに…。
ベンツ…。
4WD…。
ゲレンデと呼ばれるGクラス…。
一千万とかする車が私の家の前に停まれば車好きのお父さんがわざわざ見に来てから
「ほー…、今日は悠真とちゃうんやな。」
と冷やかすように私に言う。
「悠真の知り合いの社長さんや。」
「ほな悠真も参加するんか?」
悠真の家に千代子ちゃんが居座ってる事を毎日のように奈美おばちゃんから聞いてるお父さんのくせにわざとらしく聞いて来る。
「悠真は千代子ちゃんの事で精一杯や。」
吐き捨てるように答えれば
「だから他の男と遊びに行くんか?」
と呆れたように聞いて来る。
「そんなんとちゃうわ。走行会やて…。お父さんも行くか?」
相馬さんはお父さんも車好きなら誘っても構わないと言ってくれる。
「ほー、俺も行ってええんか?」
お父さんが私の言葉を確認する為に相馬さんに向かって質問する。
「構わないですよ。車好きの集まりですから…、来てくれる方はどなたでも大歓迎です。」
相馬さんは堂々とお父さんに答える。
言葉通りで嘘の無い人…。
世間からイメージだけで怖いと言われる事が多いお父さんを相手に平然と話をする。
「そっかぁ…、残念やなぁ。仕事が無けりゃ行くんやけどな。」
いつの間にかお父さんも相馬さんとは親しく普通に会話をする状況になってる。
少しばかし相馬さんとお父さんが車のエンジンなどの話をしてから相馬さんと私が出掛ける事を納得したお父さんが私を送り出す。