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呟き…
第5章 どこまでが浮気…2
それって…。
相馬さんの財力が半端ないから出来る事やん。
普通の男には無理やろ?
やはり価値観が違う相馬さんに呆れてまう。
「もしも、こいつだけにしたいって思える女の子が出来たら、今の彼女達とは全員と別れて僕は本命と結婚しとる。」
私の冷たい視線を感じる相馬さんが不貞腐れる。
「そんな簡単に別れるって…、なんか相馬さんって意外と冷たいです。」
「僕は男として冷たいよ。彼女達もそんなんわかってて付き合うとる。お互い大人やからな。自分が僕に結婚したいと思わせるだけのステータスを所持してないと自覚してる子ばかりや。」
相馬さんの家柄…。
仕事…。
色々な意味で相馬さんとは釣り合わないと考える彼女達は今だけの恋人で構わないと諦めてる人ばかりだと相馬さんは寂しく笑う。
「遊びで付き合ってるって事ですか?」
「遊んでるつもりは無いよ。口説く時は本気で口説くからな。その先を諦めたのは彼女達や。」
「彼女達のせいですか?」
私が問い詰める問題じゃないのに、無意識に相馬さんを責める口調になってまう。
「誰も他の彼女と別れてくれとは言わんからな。別れてくれって思う子は最初っから僕とは付き合う事すらお断りやと言う。今の来夢ちゃんみたいにな。そういう子には無理強いをしない。必然と今の状況がダラダラと続いてる。」
「相馬さんが口説く時に本気じゃないからそうなるんじゃないの?」
「口説く時は本気やって…、でも、いざ付き合うてみたら思うてた女と違うわってなる。」
何処かで聞いた話だと、ぼんやりと考える。
昔、悠真もそんな事を言うてた気がする。
付き合うてみたら彼女が自分の我儘しか言わないとかなんとか…。
相馬さんは男として悠真と考え方が似てる。