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呟き…
第6章 どこまでが浮気…3



「早かったな。圭(けい)ちゃん。」


トレーラーハウスの扉が開き中から出て来た女の子に驚きが隠せない。

20歳くらいの若い女の子…。

しかもオイルであちこちが汚れた白いツナギの作業服を着てる。

胸と背中には相馬さんの所有するチームのロゴ入りデザインが付いたツナギという出で立ちの彼女は相馬さんの彼女というイメージに程遠い。


「圭ちゃん…、また新しい女か?」


その女の子が呆れた表情で相馬さんを見る。


「阿呆を言うな。百合(ゆり)が来るのに新しい女なんか連れて来うへん。彼女は森本 来夢ちゃんな。今田さんの噂の彼女やぞ。」

「あの今田さんのっ!?」


相馬さんの話を聞いた彼女は驚いた顔で私を見る。

悠真の女ってだけで私は珍獣扱いなのだろうか?

それよりも、彼女は相馬さんの彼女とちゃうんか?

色々な疑問が湧いて来る私をスルーして相馬さんは


「とりあえず、こいつ歩美…、後の事は歩美に色々と聞いてくれたらええよ。」


と女の子に私を押し付ける。


「圭ちゃんは?」

「僕は仕事や。」

「なら、しゃあないな…。来夢さんはハウスに入ってくれる?」


相馬さんのように人慣れをしてる歩美さんが私の為にトレーラーハウスの扉を開く。


「お邪魔します…。」


人見知りが発動する。

俯いたままトレーラーハウスの中で立ち止まる。

トレーラーハウスの扉を入れば、いきなり豪華なリビングが目に入る。

そのリビングの向こう側にある扉を歩美さんが開けてから私を手招きする。


「こっちが寝室、左側のベッドは私が使うから来夢さんは右側を使ってね。ひとまず荷物とかはベッドに置けばいいよ。」


歩美さんはハキハキと私に言うて来る。


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