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呟き…
第8章 どこまでが浮気…5



「悠真が送るって…、毎日か!?」


どんだけやねん?

悠真のお馬鹿には慣れてるつもりでも、ここまで来れば付き合い切れないとか考える。

ただ、悠真は困った顔を私に向ける。

何か言いたげなくせに口を閉ざす。


「悠真っ!」


私の堪忍袋の限界を示すように声を荒らげる。


「とりあえず…、俺の話を聞いてくれるか?」


不安気な言葉を俯いた悠真が口ずさむ。


「言い訳ならなんぼでも聞いたる。だけどお前が間違ってたら私は容赦せえへんで?」

「わかっとる。来夢はオカンよりも怖いからな。」


歪んだ笑顔を悠真が見せる。

今にも泣きそうな…。

今にも消えそうな…。

そんな笑顔だった。


「チョコには去年、彼氏が居ったらしい。」

「ふーん…。」


唐突な話をする悠真に呆れて来る。


「相手は専門学校の学生で20歳のイケメンやったんやと…。」

「だから?」

「そいつとは3ヶ月ほどで別れた。」

「それで?」

「ラブホだけの彼氏って言い方をしたら来夢は理解してやれるか?」


目を見開いて悠真を見る。

背中に冷たいものが流れてゾクゾクと寒気がする。

あれは私の黒歴史…。

2度と思い出したくない彼氏…。


「なんで?千代子ちゃんが?」


声が上擦る。

嫌な汗が吹き出す。

悠真が私を抱っこする。

私を落ち着かせる為に悠真はゆっくりと私の顔を撫でて頭にキスを落とす。


「チョコからしたら歳上のカッコええ彼氏ってアクセサリー感覚やったから調子には乗ってたと自分でも反省はしとる。それにチョコは来夢と違って気の強い女やから自分からさっさと別れたいと言えたんや。」


ゆっくりと穏やかな声で悠真が大丈夫だと説明をしながら私に心配するなと促す。


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