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呟き…
第8章 どこまでが浮気…5
理解してやれるか?
当然だ。
私にも経験がある。
SEXだけの彼氏…。
さっさと別れて正解だと思う男…。
「千代子ちゃんはちゃんと別れたんか?」
「意外にアッサリと別れには応じたらしい。」
相手は高校生だから…。
下手にストーカーをすれば犯罪になると感じた彼氏は千代子ちゃんの前から姿を消した。
「それで終わりのはずやった。」
悠真の表情が厳しいものへと変化する。
彼氏の学校も家も千代子ちゃんの周辺から遠い為に2度と会うはずが無いと千代子ちゃんは思うてた。
だけど元彼は専門学校を卒業して就職した為に再び千代子ちゃんの前に現れる。
「偶然っちゃ偶然なんやけどな。就職先の会社がチョコの学校の次の駅やから電車の中で鉢合わせる羽目になったんや。」
別にアッサリと別れた彼氏だからスルーすれば済む話だが、千代子ちゃんに気付いた元彼は千代子ちゃんに声を掛けて来た。
「ストーカーをするつもりは無いけど挨拶する程度の友人関係になりたいという話でチョコもその程度ならと了承した。」
一応は冷静で淡々と話をする悠真だが私には悠真から静かな怒りを感じる。
「何があった?」
確信へ自分から踏み込む。
「そいつから知り合いの女子高生好きと援交せえへんかと持ち掛けられたとチョコは言うとる。」
有り得ないと思う。
それこそ、まさに犯罪や。
「そんな奴、警察に…。」
「言うても無駄や。その翌日からチョコは俺の家に転がり込んで、その男とは会うてない。警察の反応は来夢かて知ってるやろ?」
警察は実際に犯罪が起きてからじゃないと動いてはくれない。
「チョコの性格は知っての通りや。それが原因で学校には行く気があるけど通学の電車に乗れなくなってるのが今の状況なんや。」
今度は悠真がため息を吐く。