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呟き…
第8章 どこまでが浮気…5



「そういえば、連休に相馬さんがパーティーに来いとか言うてたで?」

「なんの?」

「走行会の打ち上げパーティーだって…。」

「行くんか?」

「うん、歩美さんも来てるやろから。」

「ああ、相馬さんをボロカスに言う子な。」


久しぶりに悠真と話す。

たわいない話でも、いつもと変わらない落ち着いた感覚に気持ちが楽になる。

人見知りだからと言い訳をして千代子ちゃんや相馬さんという悠真の周りの人間から逃げてた自分が悪かったのだと反省する。

千代子ちゃんの件は改めて私が話をするチャンスを悠真がくれると言う。


「とにかく、明日から仕事やろ?寝ろ…。」


悠真にそう言われて眠りにつく。

このひと月…。

馬鹿なすれ違いをしてたとつくづく思う。

朝、私が目覚めれば悠真の姿はもう無かった。

仕事は問題なく進む。

10連休だからと逆に仕事が減る。

無理な工程を組んでも連休中の現場は放置されて危険になるだけだと連休前は調整作業で時間を潰す。

連休が明ければG何たらと世界の偉い人が集まる会議もあるから会社も無茶な仕事は避けてる。

要するに暇…。

定時で帰れるからと買い物をして悠真の家に行く。

夕食くらいは一緒に食べる。

やたらと綺麗になった悠真の家。


「悠真が掃除したんか?」


と聞けば


「専門業者に頼みました。ついでにクーラーとかも完全掃除をして貰った。」


と仕事中の悠真から返事が来る。

ずっと千代子ちゃんが居たから悠真の方は仕事がまだ終わってない。


「今年も連休に喰い込むんですかねー?」


仕事が終わってない事に対しての嫌味。


「絶対に終わらせます。だから飯だけよろしく。」


悠真に、そう言われれば仕方がないと私は食事の用意をしてやる。


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