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第2章 後悔

正直、蜜樹が産まれなければ私と兄は疎遠になっていた。そして、同じ町にある実家にも顔は出さなかったであろう。

女性のだらしがない男性関係で離婚し、兄の貯金も根こそぎ持って行った。裁判など疲れるし嫌だと兄は言い、金銭だけではなく魂まで持っていかれたようだった。

それほどまで、女性にはまっていたらしい。

蜜樹はそのときまだ3歳で、兄が仕事のときは両親が交代でお世話をしに行っていた。そして、私も様子を見に行っていた。