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ふしだら音楽室〜汚された制服〜
第2章 はじまりの音楽準備室

 
 美羽との朝練は7時からの約束だが、悠人ははやる思いを抑えきれず6時前に学校へ着いていた。
 音楽室は4階にある。
 のんびりと階段をあがりながら、ティンパニーの演奏をイメージする。

 美羽の美貌に見とれずに、まじめに演奏すればテンポが狂うわけはない。
 ちゃんとしたところを見せれば美羽に見直されるかもしれない。

『驚きました。ちゃんとテンポ合ってますよ。凄いですね、昨日からずっと練習してたんですか? わたし中村君ならやればできると信じてましたよ』

 妄想の中の美羽は悠人だけに艶やかで最高な笑みを投げかけてくれる。
 もしかして感極まった美羽から付き合ってくれなんて告白されたらどうしよう?
 悠人は童貞の貧困な青い妄想をかき立てながら階段をのぼった。
 
 6時前という時間だけあり教員はまだ出勤していないようだ。
 2階、3階とフロアをあがっていっても人の気配はない。
 静まりかえった校舎は、なぜだかわからないけど、なんとなく不気味な感じがする。

 悠人はホラー映画で見る学校の長い廊下シーンや病院で奥までならぶ病室のシーンを思い出していた。
 たいていの場合、廊下の奥から順番に電気が消えてきて、その迫り来る闇の中に亡霊がいるというものだ。
 もう18歳だというのに子供じみた漠然とした不安に背筋に寒気が走る。

(そもそも夜じゃなくて朝だし、ていうか亡霊とか普通にいるわけないし)

 頭では分かっている。
 分かってはいるのだけども。
 それでも、つい足音は忍ばせてしまう。
 つまり、ビビリなのだ。

 踊り場を折り返し4階へとあがる。
 突き当たりが音楽室で、その手前に音楽準備室がある。
 吹奏楽部で使う学校所蔵の大型楽器は、音楽準備室に保管されている。
 
(先に練習を始め、登校してくる山口さんに完璧な演奏を聴かせるのはどうだろう? 俺の努力に山口さんが感動してくれるかも)
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