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淫縛~寝盗られ妻は逝き色獄に淫涙を流す(旧タイトル:淫妻)
第6章 チャプター06
玲二(れいじ)に抱き寄せられ、キスをされそうになり、麗(うらら)は思わず顔を背けようとした。が、玲二に頬をつかまれ、強引にキスをされてしまった。舌が入ってくると、反射的にそれに応じ、舌を絡めてしまった。
麗にとって、玲二とキスをするのは、セックスをするのより、後ろめたさがある。できることなら、キスはしないで済ませたかったのだが、玲二はそんな麗の心の内を知り尽くしているのだろう。セックスの前には必ずと言っていいほど、キスを求めてきた。キスをせずにセックスに至った記憶が、麗には一度としてなかった。
「ん……んフン、あ、あはぁ、ううン」
ぴちゃぴちゃと淫らな水音を響かせながら、麗と玲二はキスを交わした。舌が口腔のなかをなぞり、唾液を流し込まれた。それだけで麗はもう、立っていられないほどの興奮を感じていた。
ーーあぁ、見られている。智(さとる)さんに、一部始終を。
智が部屋に監視カメラを仕掛け、深夜に麗が眠りについてから、パソコンで麗と玲二のセックスシーンを再生しているのは、知っていた。それで、智が深い性的興奮を得られていることも。おそらく、それが原因で智は麗をあまり、抱いてくれないということも。
それについては、智の過去に起因があるのだから、仕方ないことだと理解もしていた。
が、それなら麗にその性癖を話してくれてもいいのではないか。麗としては、智が望むことなら、どんなことでも叶えてあげたいと思っているのだが、智はいまだに心を開いてはくれなかった。
今日、智は外出中と思わせて、実は書斎に籠り、監視カメラで直接、麗と玲二の情事を眺めていることは、知っていた。
ーーいいわ。そんなに私が乱れるところを見たいのなら、思う存分に視(み)るといいわ。
玲二とのセックスの際に感じる背徳感とは別の興奮に包まれ、麗は自らの一挙手一投足に精神を集中させた。
ふたりがセックスをしているのは、寝室ではなく、リビングだった。玲二から、ここでセックスをしようと、言い出したのだ。麗には、それを断ることはできなかった。
智も麗が抱かれるのを望んでいるのだから――そう、言い訳をするのは、狡いのかも知れない。今日、一日の間ずっと、このマンションの色々な場所で君を犯す、と玲二に言われた時、麗は図らずも興奮してしまったのは、隠しようもない事実だった。
麗にとって、玲二とキスをするのは、セックスをするのより、後ろめたさがある。できることなら、キスはしないで済ませたかったのだが、玲二はそんな麗の心の内を知り尽くしているのだろう。セックスの前には必ずと言っていいほど、キスを求めてきた。キスをせずにセックスに至った記憶が、麗には一度としてなかった。
「ん……んフン、あ、あはぁ、ううン」
ぴちゃぴちゃと淫らな水音を響かせながら、麗と玲二はキスを交わした。舌が口腔のなかをなぞり、唾液を流し込まれた。それだけで麗はもう、立っていられないほどの興奮を感じていた。
ーーあぁ、見られている。智(さとる)さんに、一部始終を。
智が部屋に監視カメラを仕掛け、深夜に麗が眠りについてから、パソコンで麗と玲二のセックスシーンを再生しているのは、知っていた。それで、智が深い性的興奮を得られていることも。おそらく、それが原因で智は麗をあまり、抱いてくれないということも。
それについては、智の過去に起因があるのだから、仕方ないことだと理解もしていた。
が、それなら麗にその性癖を話してくれてもいいのではないか。麗としては、智が望むことなら、どんなことでも叶えてあげたいと思っているのだが、智はいまだに心を開いてはくれなかった。
今日、智は外出中と思わせて、実は書斎に籠り、監視カメラで直接、麗と玲二の情事を眺めていることは、知っていた。
ーーいいわ。そんなに私が乱れるところを見たいのなら、思う存分に視(み)るといいわ。
玲二とのセックスの際に感じる背徳感とは別の興奮に包まれ、麗は自らの一挙手一投足に精神を集中させた。
ふたりがセックスをしているのは、寝室ではなく、リビングだった。玲二から、ここでセックスをしようと、言い出したのだ。麗には、それを断ることはできなかった。
智も麗が抱かれるのを望んでいるのだから――そう、言い訳をするのは、狡いのかも知れない。今日、一日の間ずっと、このマンションの色々な場所で君を犯す、と玲二に言われた時、麗は図らずも興奮してしまったのは、隠しようもない事実だった。