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淫縛~寝盗られ妻は逝き色獄に淫涙を流す(旧タイトル:淫妻)
第7章 チャプター07
 玲二もまた、麗を見つめたまま、愛撫を受け入れた。時折、玲二は眉を顰(しか)めたり、唇を半開きにしたりするので、その反応をもとに、玲二の感じる箇所を確かめながら、肉竿を舐め上げていった。
 舌先でカリを弾くようにして刺激をあたえると、玲二が「おぉ」と溜息交じりの声を漏らした。
「ここが、いいのですか」
「あぁ……あぁ。いい」
 今までなら、麗はフェラチオをする時は行為に集中して、決して相手の目を見たりはしなかった。智にする時だって、そうだ。相手を悦ばせることを第一に考えて、今日みたいに相手の目を見て、その反応を見ながらしたことは、一度としてないことだった。
 ぺろぺろと、アイスクリームを舐めるように舌で亀頭をくすぐると、玲二は悦に入ったような表情を浮かべた。さらに、幹の根元をしっかりと握り、裏筋を舌先で、やや強めに弾くようにすると、玲二は顔を俯かせた。麗の与える刺激を堪えようと、眉根を寄せているようだった。
 フェラチオの最中、玲二がそのような表情を浮かべているとは、想像すらしたことがなかった。玲二が麗を愛撫する時、彼女の反応を見ながら、感じる箇所を探したり、喜悦を深めようとしているのは知っていたが、逆に自分が玲二の快美感を引き出しているのだと思うと、もっと感じさせてあげたい、快感に震える姿を見てみたい、と興味を惹かれた。
 と、玲二が身を起こした。顔を近づけてきた。
「ん……んフン、あ、あ、あっ、あハン」
 顎を掴まれると、麗は条件反射的に、玲二との口腔を使ったセックスに応じるしかなかった。舌を相手の口の中に引き込まれたり、逆に差し入れたりしながら、麗は半ば夢中で、玲二とキスを交わした。しかし、唇が離れるその瞬間に、玲二が「フェラをしながら、オナニーをしろ」と囁くのを聞いて、麗はただ、キスをしたくて唇を寄せてきたのではないのだと理解した。
 麗に自慰をさせながら、フェラチオをさせるのは、これが初めてではない。何度となく行っているはずのその行為であるが、玲二に命令されるように言われると、躯(からだ)の奥深いところが敏感に反応した。自分がひどく淫らな女に成り果ててしまったような気分になり、興奮させられた。
 あるいは、智もそうなのかもしれない。麗が夫以外の男とそういう行為を行なっているのを見て、興奮するのかもしれない。
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