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第7章 チャプター07

　具体的に口で言われなくても、玲二がこれから、麗に何をさせたいのか、何をするべきなのか、すぐに理解した。
　いや――どちらかというとそれは、いつも玲二が麗にさせていることなので、条件反射的に躯が動いていた。
　手首を縛られているので、二の腕で胸を寄せると、そこにペニスを挟み込んだ。いわゆる、パイズリというやつだ。
　胸を中心に、麗はペニスを扱くように躯を動かした。おっぱいの中心で、玲二の硬いペニスがびくんびくんと動くのを感じた。
「おぉ、いいぞ」
　玲二が低い声で言った。それに麗は嬉しくなり、喜悦のことばを引き出そうと、様々に体勢を変え、ペニスを捏（こ）ねくりまわした。
「あッ　あぁン」
　突然、玲二が脚を伸ばして、麗の膣口に触れさせてきた。小陰唇を開き、前後へと動かした。
　指や舌と違い、脚を使った愛撫は欲しいところに届かず、もどかしかった。が、脚で秘苑（ひえん）を弄られるのは、指や舌を使った愛撫よりももっと、淫らなことをしているような気分にさせられたし、より快感を得ようと腰を動かしてしまうのが、恥ずかしかった。
　玲二が麗の胸を掴みながら、乳首に触れてきた。指先で、弾くようにして捏ねられた。
「あ、あッ――あ、んフン」
「麗君は乳首を弄られるのが、好きなようだな」
「そんなこと……」
　ないです、と言いかけたが、強めに乳首を抓られて、麗は言葉にすることができなくなってしまった。眉根を寄せ、唇を噛むと、躯を震わせた。
　麗の躯のことなら、誰よりも知り尽くしている玲二には、何を言っても無駄だった。そうした反応もお見通しなのか、玲二はさらに乳首を弄くりまわしてきた。同時に、脚が膣口の入口を刺激し、ぬちゃぬちゃと淫らな音を立てていた。
「そうかな。言っていることと、躯の反応は異なっているようだが」
　先程からのフェラチオとオナニー、パイズリなどで自分がとても興奮しているのは、感じていた。肌に触れられるだけで、敏感に反応してしまい、心臓がどきどきしていた。逝（い）きそうになっているのはわかっていたし、一度、玲二に絶頂へ導いてもらいたいと、思ってしまってもいた。
　玲二が自分から、腰を動かしてきた。麗は 胸の中で玲二のペニスがたくましくなっていくのを感じた。