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淫縛~寝盗られ妻は逝き色獄に淫涙を流す(旧タイトル:淫妻)
第1章 チャプター01
 そうは思うのだが、智が包み込んでくるような優しい愛を示してくる一方で、麗を支配し、隷従を強いてくる玲二の存在もまた、得難いものを与えてくれていた。が、これが、ひとりの男性から与えられていたとしたら――その相手を智と玲二以上に愛することができるのか、麗には自信がなかった。
 また、夫以外の男に抱かれているという背徳感が、麗の官能を深く刺激しているのも、事実だった。一方だけが欠けても物足りないし、ふたつが合わさっても、やはりそれ以上の価値は見出せない。そういう意味では、玲二との情事は浮気などではないのかもしれない。
 などと、麗は考えてしまうのだが、それは結局のところ、麗が今の状態から抜け出せないでいる言い訳なのかもしれなかった。
 玲二の舌は乳房から徐々に降り、今は麗のお腹を愛撫していた。膝を床につくと、パンティーの上から、お尻をさすってきた。おへその穴に舌を入れられると、快美感が背筋を駆けめぐっていった。思わず、玲二の頭を抱え、自分の肌に押し付けてしまった。
 クンクンと、玲二が鼻を鳴らした。パンティーに顔を頬ずりをしている。
 ーーあぁ、また、恥ずかしいところの臭いを嗅がれている。
 羞恥で、麗は顔が熱を帯びるのを感じた。
 智はまったく、そういうことはないのだが、玲二は恥ずかしいところの臭いを嗅ぐのが殊の外、好きなようで、情事の時に汚れた下着を持ち帰られたのも一度や二度ではなかった。
「牝の臭いがするな。そんなに、やりたかったのか」
 玲二がにたにたと笑いながら、言った。言葉責めをしてくるのも、玲二とのセックスの特徴なのだが、麗も自分で恥ずかしいことを口にする事で、さらなる興奮が得られることも承知していた。
「は……はい。し、したかったです」
「ここのところ、ずっとご無沙汰だったからな。その間、どうしていたんだ」
「じ、自分で、慰めていました」
 玲二が、麗のパンティーに手をかけた。ゆっくりと、脱がしていく。そうすると、パンティーのステッチ部分と麗の膣口の間を、愛液が糸が引いた。
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