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愛することで私たちは罪を犯す
第1章 1. 悲劇の序章


…………………………

時刻は15時。

この後は、開発地区である河原町の方々に、諸々の説明をしに行く予定が入っている。

「そろそろだな。佐伯、エントランス見回ってこい」

「了解です」

河原町の公民館までは、車での移動だ。

響が車に乗る場所であるエントランスの見回りを隈川から命じられ、琉泉は元いた副社長室の前から動き出す。

(不審者、か…)

実を言うと、響はこれまで何度か死にかけたことがある。

現社長である響の叔父は、かなり横暴なやり方で経営をしているため、社内外ともに恨みを持つ者は少なくない。

その恨みは、その甥であり副社長でもある響にぶつけられるものも多い。

石が投げられ窓ガラスが割れるなどという小さなものから、刃物を持った男が突進してくるという危険なものまで、その被害は様々だ。

それでも、現在の八神の横暴なイメージを払拭するため、内側から改革しようと響は誰よりもハードスケジュールで働いている。

そんな響を誰よりも近くで見ていた琉泉だからこそ、危険も伴うボディーガードという職を引き受けた。

(響だから…あの人の力になりたい)

経営の助言や営業の助けをすることはできないけれど、ならせめて、この身一つで響の役に立てるようになりたい。

それが、今の琉泉の動力源だ。

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