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愛することで私たちは罪を犯す
第2章 2. 偽りの世界

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午後7時30分。
どうしてもあのキスが頭から離れず、全く手に付かなかった仕事を残業していた琉泉たったが、三嶋から「帰って休みなさい」と半ば無理やり追い出されたのだ。
だからといって、琉泉は1人では帰れない。
なにせ、響の護衛として一緒に帰宅し、響と同じ家へと帰るのだから。
響も今日は残業しているらしく、結局帰れないと三嶋にいったのだが、「今日は私が副社長を護衛するから大丈夫よ」といわれ(圧を押され)、仕方なく琉泉は電車で先に帰ることにした。

