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熱血!風俗嬢
第6章 熱血の6、本番発覚…?お店が無くなっちゃうっ!?
マキが待合室のソファーの上で涙を浮かべながら寝ていたひなたを起こすと、寝ぼけたひなたはマキにキツく抱きついた。

「あ…あれっ?マキさん…?あー、えへへっ…勘違いしちゃったみたい…」
「ひなた…まだいたの…?」
「考え事してたら寝ちゃってた…へへっ…」

常にアグレッシブなひなたの憔悴気味な顔を初めて目にしたマキは、思わずひなたの頭を撫でた。

「ね、今のって何…?『七人の女神が…』って…」
「えぇっ…?私…もしかして寝言で言ってた…?」
「うん…ずっと寝ながらブツブツ喋ってたよ…」
「あはっ…そうかぁ…今のはね、小っちゃい頃にお姉ちゃんが時々話してくれた昔話だったの…」
「そうなんだ…」

マキはひなたの寝物語の『殺してしまいした』という一節が気になったものの、それ以上聞く気になれずにひなたの頭をギュッ…と抱き返した。

「ねぇ、ひなた…どうしてエマちゃんクビにしないの…?あれじゃあみんな…ひなたを信じられなくなっても無理ないよ…?」
「そうだよね…でも、多分だけど…私、エマちゃんの妊娠…ウソだと思うの…」
「えぇっ…?」

ハッとしたマキはひなたの顔を見返すと、すっかり泣き止んで普段どおりの強気な表情に戻っていた。

「実はね…私のお姉ちゃん、昔…家庭のある男の人の子供を妊娠しちゃった事があったの…」
「そっ…そう…なんだ…」

ひなたの過去について何も知らなかったマキは、そう聞いて思わず声を震わせた。

「お姉ちゃんが妊娠を知った時、すごぉく喜んでみたり…かと思えば突然泣き出したり…急に怒り出したり…そんな感じだったの…」
「………」
「なのにエマちゃんは、すごく落ちついてた…ありえないくらい…」
「確かに…」

マキは、エマが皆に妊娠を告げる際に余裕の表情でタバコを咥えた姿を思い出した。

「確証は無いんだけど、エマちゃん…なんか理由があってウソついてると思う…だから…」
「エマちゃんを普段どおりに出勤させて、エマちゃんのウソの理由をあぶり出そう…とか…?」
「それもある…でも、自信ないの…あぁ見えて本当に妊娠したらどうしよう…って思ったりして…」
「そうだったんだ」

すると…らいむが待合室のカーテンの隙間から顔を出して、そう声をかけた。
ひなたの顔に安堵の表情が一気に広がった。
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