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熱血!風俗嬢
第7章 熱血の7、キスだけでイカせちゃうもんっ!?
また、キャストには某有名アニメをプロデュースしていた元テレビ局社員M嬢が在籍しており、マスコミ関係者への“肉弾接待”の橋渡し役を担っているとの噂もある。(業界関係者)
ますます当局の目を引く『N』の疑惑の炎が、風俗業界全体に広がらない事を本誌は願うのだが………

次号、11月22日掲載分につづく。

◆◆◆

「コ、コレって…思いっ切りウチの店の事…っスよね…」

記事を見て黙り込むキャスト一同に、山ちゃんがそう弱々しく言った。

「どう見ても…そうだにゃあ…」
「ウチら…ここまで書かれるような事してないのに…」
「メディアなんてこんなモノよ…面白ければギリギリのウソくらい平気で書くわ…」
「あえて触れて無い事も多いよね…」
「だね…「元」店長の事も“次号以降”ってなってるし…」
「本番の事も次号に引っ張るつもりっぽいし…」

エマは皆がパソコンの前に群がって喧々諤々している様子を、背後から青ざめた顔で眺めていた。
そして、あまりのバツの悪さに店の出入り口へ向かって足が伸びかけたが…

「アンディがどっかのフリーライターにおカネ掴ませて書かせたんじゃない…?」

らいむがそう言うと足がピタリ…と止まり、途端に足がガクガク…と震えはじめた。

「コメント…5066件だってぇ…」
「み、見てみようか…」
「怖いよぉ…」
「でも、見なくちゃ…」
「じゃあ、コメント欄…開きまっスよ…」
「う、うん…」

一同が固唾を飲む中、山ちゃんがコメント欄を表示すると…

『俺この前、髪刈り上げてるロックっぽい姉ちゃんと本◆したぞ!』
『基盤(本番)嬢はエ◆だけじゃねえよ。ひ◆た・◆春・ら◆む、その他大勢』
『風営法違反・公然わいせつ罪、はい終了!皆さんお疲れっした~!』
『◆なたの◆◆◆◆の中に2回もザーメン出した俺って勝ち組?!』
『ア◆ナってババアが本◆本◆うるさくて参った…』
『カネ持ち逃げした嬢がいるって聞いたけど、金銭トラブルってその事?』

記事に面白おかしく火に油を注ぐようなものが大半だった。そしてコメント数は見る見るうちに、8000件…10000件…と数を増やしていった。

「き、金銭トラブルって…私…実名出ちゃったら…どうしよう…!」

突然シクシク泣き出すアキナに、マキは慰めるように肩に手を置いた。
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