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熱血!風俗嬢
第7章 熱血の7、キスだけでイカせちゃうもんっ!?
そして突然柔らかい笑みをこぼすとグラスをカラン…と口に運んだ。

「なぁ、聞いてくれるか…?俺がなぜ風俗嬢にそこまでこだわって…風俗嬢であるお前を自分のモノにしようとしてるのかを…」
「イ、イイよっ…」

アンディはフェイスガードの鼻の部分を再度指でなぞると…弱々しく語り始めた。

「俺の家族はな、風俗に破壊されたんだ…風俗に…風俗嬢に…」
「………」

…アンディは会社役員の父と専業主婦の母という、比較的裕福な家庭に一人っ子として生まれた。しかし、アンディが小学生の時に父親が会社から横領したカネを風俗嬢に貢いでいた事が発覚し、逮捕されてしまう。そして父親は、懲役3年の刑期を終えた直後に自殺してしまった。
専業主婦だったアンディの母は働きに出るものの、これまで労働経験のなかった母はどの職場でもミスを連発するなどして馴染めず、にっちもさっちも行かずに心の底から忌み嫌っていた風俗店に勤務せざるを得なくなった。
風俗店で働きはじめたアンディの母はみるみる心が壊れてゆき、酒に溺れ、日常的にアンディに暴力を振るうようになった。勤務中に酒を飲み、酔い潰れた母をアンディが迎えに行くこともしょっちゅうだった。
そんな母にアンディは、

「僕、出世しておカネをたくさん稼げるようなって、母さんに楽させてあげるからね!」

毎日のようにそう立身出世を誓った。しかし、そんな前向きな発言は母親の心をかえって深くえぐり…刃物を喉元に突き付けられて殺されかけた事もあった。
だが、勉学に励んだアンディは国立大学に進学し、晴れて業界最大手の広告代理店に入社した。が、時すでに遅し…心の病が重篤化した母は、酒と大量の薬物を同時に飲むというほとんど自殺のような死に方をしてしまう…。

(風俗が…風俗嬢が俺の家族を壊した…貧しさは罪だ…!そんな貧しさにさらに巣食う風俗は…風俗嬢この世のゴミ虫だっ…!)

こうして極度の権威主義者・権力主義者となったアンディは、風俗嬢を“社会の便所紙”と蔑むようになったのだ…。

「…風俗に俺の家族は…母親は殺された…だから…俺はっ…風俗嬢を…お前をっ…ひなたを…うっ…グスっ…」
「えっ…?」

突然泣き出したアンディは弱々しく立ち上がると、リビングの入り口に立つひなたに歩み寄った。

「俺はっ…君をっ…ひっ、ひなたをっ…」
「あ、あのっ…?」
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