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熱血!風俗嬢
第7章 熱血の7、キスだけでイカせちゃうもんっ!?
『ふふっ、茂樹ちゃんって本当にチュー好きなのねぇ…?もう、本当に甘えん坊さんなんだからぁ…』

たびたび脳裏に現れる過去の情景のフラッシュバックに心身の自由を奪われていたアンディは、

(顔…コイツの顔…どんなだったっけ…?)

いったい今、自分が誰と唇と舌を絡ませ合っているのか確かめるため、渾身の力を振り絞って目を開いた。
すると、ひなたの瑞々しく紅く染まった頬と…固く閉じられた瞳が目に入った…。
と同時に、ひなたの幼い息遣いとかすかに甘いミルクのような吐息が急に鮮烈に感じられた。

(やっぱりひなたか…幼い…丸い…ってかコイツ…あの人と…あの人と一緒じゃないか…いや、あの人そのものじゃないかっ…!)

アンディはひなたに、初恋の女性を重ねはじめていた。

『茂樹ちゃん、お母さん来るまでちょっとだけエッチな事しちゃおうか…?』

…アンディはドラッグ経験者だった。
ヘビーユーザーでは無かったが、年に数回程度ふとした気分で嗜む程度の経験があった。

『あぁんっ…凄ぉいっ…上手っ…茂樹ちゃんきっと、メッチャイイ男になるよぉ…』

しかし、ひなたのキスは…ひなたの表情は…ひなたの匂いは…ひなたの味は…
それをはるかに超える酩酊とデジャブ感をアンディに与えていた。
だがアンディは…その酩酊とデジャブ感に全身全霊で逆らおうとしていた。
手はじめにアンディは、唇と舌をひなたから逃れようと藻掻いた。

『ねぇ、首絞めてっ…グゥっ…そうっ…茂樹ちゃんの好きに動きながらでイイから…ウグっ…もっと強く締めてぇ…』

「(あ…あんな事、もう思い出したくない…超えたのに…超えて来たのにっ!俺はもう誰にも心を許さない…開かない…二度と…なのに…なのにっ…!クソぉっ!蓋が開いちまう…!あぁ開く、開くぅっ…こんな感覚思い出したくないのにっ!女なんか…人なんか…全員クソなのにっ!)あふぅっ…?!」

突然ひなたがアンディの舌を逃すように口を離すと、奥二重のつぶらな瞳でアンディを見据えた。

「なっ…何だっ…!何だよっ…!」
「アンディさん…?執着では夢は叶わないんだよ…夢ってね、人の為にって思わないとスルッとどっか逃げてっちゃうんだよ…」
「なっ…何言ってんだっ?お前…」
「私のために…私が気持ち良くなるようなキスしてよ…ねぇ?アンディさん…」

ドクンっ…!
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