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熱血!風俗嬢
第8章 熱血の8(最終回)、熱血に再点火っ!風俗嬢エリート化計画!?
ひなたはレジカウンターの中へ駆け込むと、封筒に入った紙幣の束を持って出てきた。

「コレっ!アンディさんがらいむちゃんへの慰謝料ってくれたおカネなんだけど、みんなの退職金にしようと思うのっ!イイかなぁ?らいむちゃん…」
「もちろんだよ!みんなで分けようっ!」

そして、閉店の直接的な原因を作った…という事でエマは受け取りを固辞したものの、アンディから受け取ったカネは在籍しているキャスト達と山ちゃんとで分けた。

「ねぇ、あの…何ていうかさぁ…?また、みんな…会えるのかなぁ…?」

純がふと淋しげな口調で言った。

「会えるよぉっ…!お店は無くなっちゃってもみんな仲間だもん!家族だもんっ…!」
「そうですよ…いつでも連絡し合えばいいじゃないですか…」
「純さんこう見えて寂しがり屋だしなぁ、ときどき会ってあげないとなぁ」
「たまにみんなで飲みにでも行きましょうよ…」
「ううっ…みんなと会えなくなるの…辛いわぁっ…」
「………」

キャストたちはそれぞれ涙ながらに答えた。
だが、そんな口約束が実現するかどうかは定かでは無く…再びお互いの温もりを忘れぬようにキツく抱擁し合った…。
こうしてファッションヘルス『七人の女神たち』は、突然に閉店する事となった…。


「はあぁっ…」

…すっかり夜もふけた頃、ひなたはコンビニ袋を下げて静まり返った店の中へ入ると、肩を落としてトボトボ…と通路を歩いて自分の個室の中へと入っていった。
キャスト達が帰るまでは泣いたり喚いたりしながらも気丈に振る舞っていたひなただったが、ひとりきりになった途端に目の下には18歳とは思えぬような色濃いクマが浮かび…まるで無気力なプラスチック人形のようだった。

「ふう…」

ひなたは酷い空虚感に襲われていた…。
18歳になったその日に念願の風俗嬢となり、あっという間にNo.1へ駆け上がってキャスト兼店長となり、キャスト達とはひと悶着ありながらもようやく分かり合えるようになった。
ひなたはこの勢いのまま理想の風俗店を作り、やがて風俗王となり…ずっとこんな刺激的で充実感溢れる日々を過ごせると思っていた。だが………

「あうっ…うぶぅっ…お姉ちゃんっ…お話…今日のお話聞いてぇ…」

ひなたはメソメソと泣きながらベッドの下に手を入れると、紫色の菊の模様のカバーに包まれた骨壷を取り出してベッドの上へ置いた。
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