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熱血!風俗嬢
第8章 熱血の8(最終回)、熱血に再点火っ!風俗嬢エリート化計画!?

「そうなの…あと7ヶ月で可愛い赤ちゃんが生まれるのよぉ…」
「そ、そうなんだ…」
お姉ちゃんはまださほど膨らんでいないお腹をさすりながら、どこか悲しげな顔付きでそう言った。
…ひなたはお姉ちゃんに大切な存在が出来てしまった事に、かすかな不安と寂しさを感じていた。このまま結婚したら、もうお姉ちゃんとはこれっきりになってしまうのではないか…と。しかし、
「新居には絶対遊びに来てよねっ!赤ちゃんと旦那さん紹介するから…」
「ほ、本当にっ…?行くっ!絶対に行くからお姉ちゃん、元気な赤ちゃん産んでねっ!」
お姉ちゃんはひなたにハッキリそう言ってくれた。
そして、ひなたは今までの恩返しとばかりにお姉ちゃんの家に通い詰めては、あれこれと身の回りの世話を焼きまくった。
時にお姉ちゃんは苛立ったり不安げに泣き出したりしたものの、ひなたは妊娠による気分障害のせいだと思ってさほど気に留めてはいなかった。
そんなある日。ひなたがいつものようにお姉ちゃんの家に行くと、向かいの家の顔見知りのおばさんがお姉ちゃんの家の前に出ていた。
「あらっ!アンタ…」
「あ、こんにちはっ!今日もお姉ちゃんトコに遊びに来たのっ!」
だが、家に入ろうとしたひなたをオバサンは腕を掴んで引き止めた。
「あっ、何…?」
「アンタ…そう…まだ、知らなかったんだね…」
「えっ…?何がですかっ?」
オバサンの話によると、お姉ちゃんはつい数日前…
自宅で首を吊って死んでしまったという…。
「なんっ…でっ…ウソだぁぁっ…!お姉ちゃんお腹に赤ちゃんいたんだよぉっ…!」
「なんかね、あの子…妻子ある人に入れあげちゃったみたいでね…」
「わっ、私…お姉ちゃんにまだ何にもお返し出来てないのに…何にもしてあげられてないのにっ…!ううっ…」
近所にはお姉ちゃんの身寄りについて知っている人は誰もおらず、役所の調査でも親戚縁者はまるで見つからず、お姉ちゃんは無縁墓に葬られる事となった。だが、
「そんなのダメっ!私のたったひとりの家族だもん…私がいつかちゃんとお姉ちゃんのお墓建てるんだもんっ!」
無縁墓に葬られる事を良しとしなかったひなたは、役所からお姉ちゃんの遺骨を引き取った。そして、その足で自宅へと戻ると家族がいない隙に現金をかき集め、そのままひとりで都市部へと出ていった。
「そ、そうなんだ…」
お姉ちゃんはまださほど膨らんでいないお腹をさすりながら、どこか悲しげな顔付きでそう言った。
…ひなたはお姉ちゃんに大切な存在が出来てしまった事に、かすかな不安と寂しさを感じていた。このまま結婚したら、もうお姉ちゃんとはこれっきりになってしまうのではないか…と。しかし、
「新居には絶対遊びに来てよねっ!赤ちゃんと旦那さん紹介するから…」
「ほ、本当にっ…?行くっ!絶対に行くからお姉ちゃん、元気な赤ちゃん産んでねっ!」
お姉ちゃんはひなたにハッキリそう言ってくれた。
そして、ひなたは今までの恩返しとばかりにお姉ちゃんの家に通い詰めては、あれこれと身の回りの世話を焼きまくった。
時にお姉ちゃんは苛立ったり不安げに泣き出したりしたものの、ひなたは妊娠による気分障害のせいだと思ってさほど気に留めてはいなかった。
そんなある日。ひなたがいつものようにお姉ちゃんの家に行くと、向かいの家の顔見知りのおばさんがお姉ちゃんの家の前に出ていた。
「あらっ!アンタ…」
「あ、こんにちはっ!今日もお姉ちゃんトコに遊びに来たのっ!」
だが、家に入ろうとしたひなたをオバサンは腕を掴んで引き止めた。
「あっ、何…?」
「アンタ…そう…まだ、知らなかったんだね…」
「えっ…?何がですかっ?」
オバサンの話によると、お姉ちゃんはつい数日前…
自宅で首を吊って死んでしまったという…。
「なんっ…でっ…ウソだぁぁっ…!お姉ちゃんお腹に赤ちゃんいたんだよぉっ…!」
「なんかね、あの子…妻子ある人に入れあげちゃったみたいでね…」
「わっ、私…お姉ちゃんにまだ何にもお返し出来てないのに…何にもしてあげられてないのにっ…!ううっ…」
近所にはお姉ちゃんの身寄りについて知っている人は誰もおらず、役所の調査でも親戚縁者はまるで見つからず、お姉ちゃんは無縁墓に葬られる事となった。だが、
「そんなのダメっ!私のたったひとりの家族だもん…私がいつかちゃんとお姉ちゃんのお墓建てるんだもんっ!」
無縁墓に葬られる事を良しとしなかったひなたは、役所からお姉ちゃんの遺骨を引き取った。そして、その足で自宅へと戻ると家族がいない隙に現金をかき集め、そのままひとりで都市部へと出ていった。

