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熱血!風俗嬢
第1章 熱血の1、業界初、風俗嬢兼店長誕生!?

撫で付けた短髪が頭の上にチョンと乗ったような奇妙な髪型と腫れぼったいタレ目と大きな鷲鼻は、極道映画の殺し屋のようなおおよそ“カタギ”には見えない風体だったが、そんな店長は口ごもるマキを追い込む事なく、
「じゃあアナルは?アナル舐めた事ある?」
「アナっ…!ル…?そっ…」
そう質問を変えた。
マキは…パイプ椅子の背もたれを強く握り締め、デニムのジーンズを履いた足は小刻みに震えていた。それは長身なマキが傾いたパイプ椅子から滑り落ちないように踏ん張っていたからではなく、何かにしがみ付いていないと身体だけではなく心まで深い所へ落ちてしまいそうな恐怖感からだった。
『…そのうち『情熱大陸』の取材オファー来ちゃったりして…?あっはははは!』
その時、ふとマキの脳内に約1年前の自身の発言がリフレインした。
(…昨年の今頃は経済誌のインタビュー受けたり、業界誌の表紙飾って美人プロデューサーなんて持ち上げられてバリバリの第一線にいたのに…いつか『情熱大陸』が来ちゃうかも!なんて浮かれてたってのに…)
「聖水かけるのはどう?やった事ある?」
「聖っ…水…っ…!?(…ものの1年で転げ落ちて風俗の面接受けてるなんて因果なモンね…しかも、こんな何考えてんのか分かんなそうな女と一緒に…)」
マキの隣には、ピンク色の花柄ワンピースからムッチリとした二の腕と足を露出させた20代半ばくらいのギャル風の女が、傾いていないパイプ椅子に座っていた。
派手にウエーブのかかったロングの茶髪にミスマッチなのっぺりした純和風の顔立ちからは全く表情が読み取れず、マキはギャル風の女に掴みどころのない印象を受けた。
ギャル風の女は先刻、店長の質問には、
「“ゴックン”と聖水は平気です。アナル舐めは相手によるかも」
と淡々と答えていた。
だがマキは、事前に風俗に関して調べていたにも関わらず…いつまでも店長の質問に答えられずにいた。
すると店長は、キャスター付きのオフィスチェアーをゴロゴロゴロ…と滑らせ、マキの眼前に迫った。
「ううっ…!?」
マキは、ただでさえ威圧感満載の店長の急接近にパイプ椅子ごとガタッ…と後ずさりした。
「アンタ、ひとりか?」
「はっ…?え…?」
「他に頼るトコ無くて、にっちもさっちも行かなくなってウチ来たのか?」
「じゃあアナルは?アナル舐めた事ある?」
「アナっ…!ル…?そっ…」
そう質問を変えた。
マキは…パイプ椅子の背もたれを強く握り締め、デニムのジーンズを履いた足は小刻みに震えていた。それは長身なマキが傾いたパイプ椅子から滑り落ちないように踏ん張っていたからではなく、何かにしがみ付いていないと身体だけではなく心まで深い所へ落ちてしまいそうな恐怖感からだった。
『…そのうち『情熱大陸』の取材オファー来ちゃったりして…?あっはははは!』
その時、ふとマキの脳内に約1年前の自身の発言がリフレインした。
(…昨年の今頃は経済誌のインタビュー受けたり、業界誌の表紙飾って美人プロデューサーなんて持ち上げられてバリバリの第一線にいたのに…いつか『情熱大陸』が来ちゃうかも!なんて浮かれてたってのに…)
「聖水かけるのはどう?やった事ある?」
「聖っ…水…っ…!?(…ものの1年で転げ落ちて風俗の面接受けてるなんて因果なモンね…しかも、こんな何考えてんのか分かんなそうな女と一緒に…)」
マキの隣には、ピンク色の花柄ワンピースからムッチリとした二の腕と足を露出させた20代半ばくらいのギャル風の女が、傾いていないパイプ椅子に座っていた。
派手にウエーブのかかったロングの茶髪にミスマッチなのっぺりした純和風の顔立ちからは全く表情が読み取れず、マキはギャル風の女に掴みどころのない印象を受けた。
ギャル風の女は先刻、店長の質問には、
「“ゴックン”と聖水は平気です。アナル舐めは相手によるかも」
と淡々と答えていた。
だがマキは、事前に風俗に関して調べていたにも関わらず…いつまでも店長の質問に答えられずにいた。
すると店長は、キャスター付きのオフィスチェアーをゴロゴロゴロ…と滑らせ、マキの眼前に迫った。
「ううっ…!?」
マキは、ただでさえ威圧感満載の店長の急接近にパイプ椅子ごとガタッ…と後ずさりした。
「アンタ、ひとりか?」
「はっ…?え…?」
「他に頼るトコ無くて、にっちもさっちも行かなくなってウチ来たのか?」

