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熱血!風俗嬢
第1章 熱血の1、業界初、風俗嬢兼店長誕生!?

店長の威圧感に飲まれたマキは千々に迷い乱れた心が強制的に座ったからか、
「あっ、あのっ…!私、借金があって…行きがかり上どうしてもひとりで返さなきゃならない借金で…だから風俗しか無いって思って…あの、ココのお店って口コミサイトとかの評判がすごく良くって…っていうか不評が唯一ゼロだったもんで…あ、一方的にベラベラ喋ってスイマセン…」
吐き出すように事情をまくし立てた。バツの悪さに汗ばんだ伸びっぱなしのショートボブの前髪を、マキは何度か恥ずかしげに掻き上げた。
「あ、そう…そんじゃ、採用ね」
「へぇっ…?」
「2人とも採用!」
心のどこかで「落ちればイイのに…」とも思っていたマキは、あまりにもアッサリ採用されてしまった事に呆気に取られながら、ふとギャル風の女の表情を盗み見た。だが、ギャル風の女はラインストーンがゴテゴテにあしらわれた自身のネイルを無表情で眺めているだけだった。
(私、こんな簡単に風俗嬢になってしまったんだ…)
「んじゃ、店内をグルっと案内するから付いて来て。その後に研修すっから」
店長はよっこらせと巨体を持ち上げて椅子から立ち上がると、事務所のドアを開いた。
マキとギャル風の女がその後に続こうとした、瞬間………
カチャっ…!
「えっ…!」
「あ…」
ドアの前に青いジャンパーを来たラガーマンのような筋肉質の若い男が立っており、店長の右手を掴むとおもむろに手錠をかけた。続けて左手にも手錠をかけると、その脇に立っていたスーツ姿の初老の男が『逮捕状』と書かれた紙を店長に突き出した。
「沢正則、傷害罪で逮捕する…心当たりあるよね?」
「へーい、ございやす」
「じゃ、行こうか」
「店長ぉぉっ…!ちょっと、ちょっとぉ…!」
すると、白シャツに黒のスラックスにベストといういかにも風俗店のスタッフといった服装のオカッパ頭の男が、泣きそうな顔で通路の奥から駆け寄ってきた。
「あぁ山ちゃん、俺しばらく泊まりになっから替えのパンツと靴下持ってきてよ」
「そんなぁっ…!刑事さん、違うんスよ!店長、ウチの子をストーカーしてた奴をシメただけなんスよっ…!」
“山ちゃん”と呼ばれたスタッフがそう泣き付くと、初老の刑事は無表情でこう返した。
「シメた…ねぇ…?被害者はシメられたってレベルの怪我じゃ無いんだけどね…」
「一発軽ぅく小突いただけなんだけどね」
「あっ、あのっ…!私、借金があって…行きがかり上どうしてもひとりで返さなきゃならない借金で…だから風俗しか無いって思って…あの、ココのお店って口コミサイトとかの評判がすごく良くって…っていうか不評が唯一ゼロだったもんで…あ、一方的にベラベラ喋ってスイマセン…」
吐き出すように事情をまくし立てた。バツの悪さに汗ばんだ伸びっぱなしのショートボブの前髪を、マキは何度か恥ずかしげに掻き上げた。
「あ、そう…そんじゃ、採用ね」
「へぇっ…?」
「2人とも採用!」
心のどこかで「落ちればイイのに…」とも思っていたマキは、あまりにもアッサリ採用されてしまった事に呆気に取られながら、ふとギャル風の女の表情を盗み見た。だが、ギャル風の女はラインストーンがゴテゴテにあしらわれた自身のネイルを無表情で眺めているだけだった。
(私、こんな簡単に風俗嬢になってしまったんだ…)
「んじゃ、店内をグルっと案内するから付いて来て。その後に研修すっから」
店長はよっこらせと巨体を持ち上げて椅子から立ち上がると、事務所のドアを開いた。
マキとギャル風の女がその後に続こうとした、瞬間………
カチャっ…!
「えっ…!」
「あ…」
ドアの前に青いジャンパーを来たラガーマンのような筋肉質の若い男が立っており、店長の右手を掴むとおもむろに手錠をかけた。続けて左手にも手錠をかけると、その脇に立っていたスーツ姿の初老の男が『逮捕状』と書かれた紙を店長に突き出した。
「沢正則、傷害罪で逮捕する…心当たりあるよね?」
「へーい、ございやす」
「じゃ、行こうか」
「店長ぉぉっ…!ちょっと、ちょっとぉ…!」
すると、白シャツに黒のスラックスにベストといういかにも風俗店のスタッフといった服装のオカッパ頭の男が、泣きそうな顔で通路の奥から駆け寄ってきた。
「あぁ山ちゃん、俺しばらく泊まりになっから替えのパンツと靴下持ってきてよ」
「そんなぁっ…!刑事さん、違うんスよ!店長、ウチの子をストーカーしてた奴をシメただけなんスよっ…!」
“山ちゃん”と呼ばれたスタッフがそう泣き付くと、初老の刑事は無表情でこう返した。
「シメた…ねぇ…?被害者はシメられたってレベルの怪我じゃ無いんだけどね…」
「一発軽ぅく小突いただけなんだけどね」

