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熱血!風俗嬢
第2章 熱血の2、技巧VS熱血、官能バトル!?
「あ!ボンちゃんっ!」
「…大木さん」
「ひなp~っ!来ちゃったよぉ~っ!」

“ボンちゃん”と呼ばれた常連客はひなたを目にすると、腰を落として両手を大きく広げた。

「わぁ~んっ!ボンちゃんありがと~っ!」

またもやひなたは全速力で飛び付こうとしたが…

「グエっ…!」

純に首に腕を引っ掛けられてその場に転げた。
ボンちゃんは店の近所にある小さなデザイン事務所の経営者で、元々は純の客だった。
来店当初は社運を賭けた難しいプロジェクトに対峙していた事もあって、無口でぶっきらぼうで取っ付き辛い客の1人だった。
しかし、ひなたを指名しはじめた途端に愛嬌たっぷりにすっかり人が変わり、社運を賭けたプロジェクトを無事に軌道に乗せたという。

「あ、純さんお久~っ!」
「お、お久しぶりです…」

純はひなたに取られたかつての常連客2人を目の前にし、酷い居心地の悪さを感じていた…だが、そこは接客業のプロとしてにこやかに振る舞った。

「玉川さんも大木さんもひなたちゃんのご指名でしょ?一緒の時間に来ちゃうなんてまさか…2人一緒に遊んじゃうつもり?ふふっ…」

玉さんは山ちゃんの身体を支えに立ち上がると、こう言った。

「いやよぉ?今日は俺、新人さんを指名さして貰う事になってんだよ」

続けてボンちゃんも、

「そうそう!僕も今日はひなpじゃなくて新人さん指名してねって言われてて~」

そう言った。
純は表情をみるみる沈着させた…。

「言われ…てて…?」
「そうっ!今日はマキさんとらいむちゃんの“1本目”のお相手を玉さんとボンちゃんにお願いしたのっ!」
「ちょっ…ちょっと来なさいっ…!」

純はひなたの腕を引っ張って通路の奥へ連れ出すと、壁に押し付けた。

「やっ…!何っ?純さん…」
「アンタっ…!また…お客さまを研修に使おうっての…?」
「だってぇ…玉さんもボンちゃんもイイよって言ってくれたんだもんっ!」
「…常連さんを何だと思ってんの?何でも言う事きく下僕かなんかだと思ってんのっ…?」
「そんな事思ってないよ!常連さんは私の大切な家族みたいなモンだもんっ!」
「か、家族っ…」

純は、ブルブル…と震える右手を左手で握りしめると、

「勝手にしなっ!」

自分の個室へ入っていった。

「ひなた店長、そろそろぉ…」

山ちゃんに促されたひなたはレジカウンター前に戻ると、
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