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熱血!風俗嬢
第2章 熱血の2、技巧VS熱血、官能バトル!?
「ゴ、ゴメンなさいっ…ボンちゃんさん…らいむちゃん…私、つい…あぁ…」

すぐさま人形を拾ってらいむに手渡した。
そんなマキの豹変っぷりに玉さんはブルっと身震いし…どこかウットリとした興奮の面持ちで眺めていた…。

「でっ、でもよぉ…マキちゃんは今どきスレてなくてイイ子だと思うぜぇ…?俺、マキちゃんの事ちっと気に入っちまったんだよ…なぁ、明日も指名してイイかい?」
「えっ…?そんなっ!ぜ、是非…あの、今日の埋め合わせっていうか…リベンジさせて下さいっ…!」
「玉さん、ご予約ありがとうござんスっ!」

こうして玉さんは明日の予約を入れ、ボンちゃんはキャスト一同にキーホルダー付きの人形を配ると帰っていった。
程なくして純が柔らかい笑みを浮かべてレジカウンターの前に現れると、

「ふんっ…風俗嬢になり切れない泣き虫キャストに、空気の読めない二流キャスト…勝負になんないわね!今からでも私が研修してあげても良くってよ?」

そう言って自分の個室へ戻っていった。
ひなたは純の後ろ姿に「うう~っ!」と唸り声を浴びせた。

「ようしっ…!マキさんもらいむちゃんもご新規さんがいっぱい来る明日からが勝負だよっ!お客さまに勉強させてもらうつもりでイイから頑張ろうねっ!」
「はぁい」
「はっ、はい…」

…マキは明日の朝イチで玉さんの指名が入っているものの、不安で押しつぶされそうになっていた。そして、せめて今日のうちに少しでも慣れておくんだったと、激しい後悔に苛まれていた…。

(もう、どう考えても風俗しかないんだ…あれだけの借金を返すには…)


「いらっしゃいませ~っ!ご来店ありがとうございまスっ!いらっしゃいませぇ!」

翌日。キャンペーンの甲斐あって、『七人の女神たち』には開店と同時に大勢の新規客が押し寄せた。当然だが新規客は指名の少ないキャストに優先的に割り当てられるため、

「らいむです。よろしくお願いします!」

らいむは開店とともに新規客に付けられ、一方のマキは、

「きっ、昨日は本当に失礼いたしました…よろっ…よろしくお願いします…」
「おうっ!よ、よろしくなっ!き…き、きっ…気楽に頼むぜぇ!」

朝イチで予約指名していた玉さんに付けられた。
マキはこころなしか引きつった表情の玉さんを個室に案内すると、相変わらず硬い表情でドアを閉めた。
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