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熱血!風俗嬢
第2章 熱血の2、技巧VS熱血、官能バトル!?
その様子をギャラリーの後ろから、接客を終えた純が眺めていた…。

(新人のそんな細かい様子まで見てたなんて、あのガキ…舐めてかかったら危ないかも…)

こうしてドSキャラを獲得したマキはこの日、無事に数人の新規客の相手をした。


翌日。すでに開店前かららいむには2件の指名が入り、

「マキさんは3件も指名入ってるっス!」
「えっ…?私に…3件も…?」
「すごい!」
「スゴいスゴいっ!」

なんと、マキには3件の指名が入っていた。
レジカウンターの前ではしゃぐひなた達を、純は遠巻きに眺めていた。

(フンっ!私なんか…デビューの翌日は5件も指名あったのよ…)

だが、勝負が始まってから3日目4日目と…マキとらいむの指名数はどんどんと伸びていき、不安に感じた純は山ちゃんに詳細を確認した。

「えっとぉ、マキさんの指名が昨日4件で今日が5件、らいむちゃんが昨日今日と4件づつっスね!」
「あ………そう…」

2人合わせると純の指名数に迫る勢いであり、純は密かに焦りはじめた。

(このままじゃ危ない…抜かれるかも…でも、堅実に失敗のない接客…私にはコレしか無いんだ…)

純は自分を信じて、そう言い聞かせるしかなかった…。


そして、指名数勝負の最終日。

「痛っ…!」
「あっ…ごめんなさい…アキトさん…」

純が“アキト”と呼ぶ常連客のペニスを普段どおり丁寧に愛撫していると、そんな声が上がった。
アキトは純が入店した当初からコツコツと通い詰める40代のサラリーマンで、短髪で長身で大柄で眼力の鋭いバリバリのビジネスマン風の顔付きながら、物腰の柔らかい大人の紳士といった雰囲気の客だった。

「つ、強く吸いすぎちゃったかしら…」
「そうかも…」
「じゃ、弱くするわね…」
「ゴメン、今日はもうイイよ…」
「えっ…?」
「純ちゃん、君…最近ちょっと変っていうか…普段となんか違うよ…?」

入店以来初めて客に苦言を呈された純は、まるで背筋が凍るような罪悪感に一瞬で包まれた。

「そ、そう…?」
「うん、いつもの純ちゃんじゃないって感じで…妙にカリカリしててさ…」
「あのっ!ほ、本当にゴメンなさい…すぐにいつも通りに…」
「いや、とにかく今日は帰るよ…」
「えっ…?」

純が気を取り直そうとするも、アキトはベッドから降りて着替えを始めてしまった。

(ヤダっ…何でっ…?何でよぉ…)
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