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熱血!風俗嬢
第2章 熱血の2、技巧VS熱血、官能バトル!?
「純さんは失敗してない!さっき山ちゃんから電話あってね、アキトさん純さんによろしくって言ってたんだよっ!」
「そんっ…なの…」
「今度、心からメッチャ謝っていっぱいサービスしまくればイイじゃない…そうやって失敗ながら成長するもんじゃないの?」
「そ…それはアンタの理屈だっ!私はそんな風に生きて来なかった…来れなかった…失敗したら終わり…もう終わりなのよっ!」
「じゃあ、これからそう生きればイイじゃん!」

純は、ガツーンっ…!とヒールで床を強く踏み鳴らした。
マキとらいむは、ビクッ…と身体を震わせた…。

「そんな事言われていきなりハイそうですねっ!て出来る訳ないだろ…?私によろしくなんて嘘だっ!アンタらも…みんなも…心の中じゃ失敗した私の事バカにしてんでしょう?そうでしょうっ…?」
「してないっ!」

純はグシャグシャ…と長い髪を掻きむしった。

「…私はね、絶対に失敗しないように生きてきた…なのに…たった一度の失敗で人生ひっくり返ったのよ…?だからこんな風俗なんかに来て…そんでまた失敗してさぁ…ふふふっ…何なのよ、私の人生…」
(うっ…)

マキは、苛立つ純の姿に自分の事の様にギクリ…とさせられたが、純の言葉から耳を背けぬように腹の底に力を込めた。

「純さんの人生、ちっともひっくり返ってないっ!」
「何でよっ…?」
「純さん、たくさんお客さま付いてるじゃない」
「客…?客ぅぅ…?プッ…ククっ…あははっ!たかが風俗…たかが風俗に来て性欲処理しに来てる客じゃないの!そんなのたくさん付いて人生にいったい何の意義があるってのっ!」
「ムカっ…!」

純の発言にカチンと来たひなたは、思わず純の頬めがけて平手を振った。が…
バシっ…!

「痛ったぁいっ…!」

腕の長い純の方が早くひなたの頬を捉え、ひなたの手は虚しく空を切った。
ひなたは頬を押さえながら純を睨んだ。

「純さん、なんで失敗が怖いの?なんで傷付くのが怖いの?だってさぁ…?」

この時、皆は…
『失敗や痛みが今の自分を作るんだよ!』というような熱血教師的なセリフがひなたの口から飛び出す事を想像した。だが、

「傷付くのって…メッチャ気持ちイイじゃんっ…!」
「はぁっ?」
「へっ…」
「………」

一同は完全に拍子抜けすると、無言で互いの顔を見合わせた。
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