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熱血!風俗嬢
第3章 熱血の3、彼がお店に来ちゃったらっ…!?
ひなたは、自身の生い立ちについて話す美春は無表情だったにも関わらず、同級生の話になった途端に切なげな表情を見せた事に気付き、

「もしかして待合室にいる同級生って…その、美春ちゃんがおカネで買ったって子っ…?」

そう尋ねると美春はコクリ…と頷いた。

「処女を棄てたいから一度切りで!って頼んでセックスして貰ったってのはあるんだけど…でもその子、それっきり何も言って来ないし…学校で顔合わせても知らんぷりだし…」
「で、その男の子の事気になり出しちゃったんだぁ…?」
「そう…なの」
「なんだぁ美春ちゃん…感情無くないじゃんっ!」
「でも、それが恋愛感情なのかどうか分からなくて…」
「ふぅん…」

ひなたは、美春に連れ去られる際に咄嗟に持って出ていたスマホを背後でコッソリと操作していた。
すると、程なくして個室のドアが開くと、

「ひなた、ハブさん放ったらかしだから戻れって…山ちゃんが…」

マキが入ってきた。

「あ!美春ちゃんに拉致られちゃっておじいちゃん放ったらかしだった!ヤバっ…!」
「あっ、ゴメンなさい…」
「マキさん、美春ちゃんちょっとよろしくね!」

ひなたはそそくさと個室を出ていった。

「美春ちゃん、好きな男の子がお店来ちゃったんだって…?」

マキはベッドのヘリに腰掛けると、そう美春に声をかけた。

「そうなんです…あの、いつも皆さんにぶっきらぼうに接してたのに…こんな気を遣わせちゃってスイマセン…」
「イイのよ、みんな色々と訳ありなんだし…」
「はい…」
「で、その子の相手するの?それとも他のキャストに任せるの?」

美春はヒザの上で拳を握りしめた。

「どっ、どうしてイイのか分かんないんです…別の人に接客されるのは嫌だから私が付きたい気持ちもあるけど…でも、風俗で働いてるのを知られたら嫌われるかもって怖さもあって…」
「風俗を続けなくちゃいけない…でも、好きな子には嫌われたくない…ってところかぁ」
「はい…」

マキは物憂げに天井のライトを見上げた。

「私ね、仕事も成功させたいし好きな人とも上手くやりたいってかなり欲張っちゃって…結果、どっちもダメにしちゃった事があるの…結局、それが風俗に入るきっかけになっちゃったんだけど…」
「…」
「両方取れたらそれが理想だけど、どっちか取らないといけない場面ってあるじゃない?だからさぁ…」
「ああぁっ!」
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