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熱血!風俗嬢
第4章 熱血の4、「NO」と言えない女の子!?
「どうもどうも~っ!」
「あっ!アンディさん、いらっしゃいませっ!ご来店ありがとうございやスっ!」
「いやぁ、山ちゃん2日ぶり~!あはははっ!」

『七人の女神たち』の出入り口のドアから、浅黒く日焼けして長めの茶髪を7・3分けにし、ややマッチョな体型にビシッと合った灰色のスーツに身を包んだいかにもデキる男風の40代後半の客が真っ白な歯を見せて入ってきた。
山ちゃんはレジカウンターの中から、

「らいむちゃあん!アンディさんご来店っス~」

やや茶化すような声色でインターホンでらいむを呼び出した。
程なくしてらいむがレジカウンターの前に姿を現すと、

「ア、アンディさんどうも…一昨日来て下さったばっかりなのに…ご指名ありがとうございます…」

笑顔で出迎えた。
だが、その笑顔は心無しか引きつっていた。

「らいむちゃん、今日も来ちゃったよ~!どうしてもらいむちゃんの顔が見たくってね…あははっ」

“アンディ”と呼ばれた客は大手広告代理店に勤務しており、下請け業者の接待で『七人の女神たち』に連れて来られた際にらいむが付いて以降、週に2~3度はらいむを指名する常連客となっていた。

「こぉんなイケメンさんに気に入られるなんて、役得っスねぇ?らいむちゃん」

山ちゃんはニヤつきながらそんなからかいを入れると、

「そうですね…う、嬉しいです…」

らいむは山ちゃんから目を逸らしながらそう答えた。

「じゃ!行こっか!」
「はい…」
「では、ごゆっくりお楽しみください~っ!」

アンディは大きな手でらいむの肩を、まるで捉えた獲物を逃さぬように強く抱くと、らいむは一瞬ピクンっ…と身体を跳ね上げた。アンディの腰に弱々しく手を回したらいむは、自らの個室に向かって弱々しく歩き始めた。
その時、トイレに立とうと個室から出かけたマキがらいむとアンディの姿を目にすると、「ハッ…!」と声を漏らして隠れるように個室の中へ舞い戻った。

「あの男…まさかっ…?」

驚きのあまりマキの顔には脂汗が滲み、激しい動悸に見舞われた…。

「あ、あの…シャワーを…」

アンディを個室に案内したらいむは、白のノースリーブのカットソーを脱ぎながらシャワーを勧めた。

「はぁ…?シャワー?何言っちゃってんの?君…そんな事言える立場?週3も通って下さる上客様に対して…」
「い、いえ…」
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