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熱血!風俗嬢
第5章 熱血の5、前代未聞、風俗ユニット結成!?
「もうイイよ、やんなくて…気持ちく“ない”から」
「あ…そ、そうですか…」

女は、客のペニスを手でしごくたびにそう言われ…

「痛っ…!ちょっ、歯が当たってんの気付いて“ない”のかよ」
「あふっ…ごめんなさい…」

客のペニスを口に含むたびにそう言われ…

「いや、ちょっと…キスはし“ない”でイイから」
「あっ、はい…スイマセン…」

客に唇を寄せるたびにそう拒まれ…

「ま、待って待って…舐めたく“ない”んだけど!」
「えっ…あ、そうでしたか…」

客の顔を跨ぐたびにそう顔を背けられ…

「お前って本当にこの世に必要“ない”よな…」
「ホンっト…マジで知性“ない”んじゃねぇの…?」
「生きてる意味“ない”んだから、とっとと●んじまえよ…!」
「お前が幸せになる事なんて許され“ない”んだよっ…!」

そのうち、女の頭の内側に長年こびり付いていた言葉が次々と剥がれ落ち…
宙を舞ってを飛び回りはじめると、すぐさまグルグルと取り囲まれ…
そして、ついに…

「もう…もうっ…!嫌ぁぁぁっ………!」

女はこの世界から逃げ出す決意をした…。


「ないっ…ナイっ…無いっ…NAIぃぃっ…!!!」

午後12時の開店に向けて準備をしていた山ちゃんが、レジカウンターの中から今にも泣き出しそうな声で叫んだ。

「山ちゃんどうしたの…?何が“ない”のっ…?」

ひなたが声をかけるも山ちゃんは「ああぁ…」とうろたえた声を漏らし、ガチャン…!ドサドサドサっ…!と大きな物音を立ててレジカウンター内の棚や引き出しをひっくり返していた。
ただならぬ山ちゃんの悲鳴を聞きつけたマキとらいむと純と美春が、レジカウンターの前へゾロゾロと出てきた。

「何よ…?何がないって…?」
「山ちゃんの男性的魅力?」
「山ちゃんの甲斐性…?」
「美春の後輩力…?」
「純さんのフレッシュさ?」

純と美春が「うぅ~っ」と唸り声を上げて睨み合う中、髪をグチャグチャに乱した山ちゃんが真っ青な顔でレジカウンターの中から顔を出した。

「そんなアホな冗談言ってる場合じゃないッスよ…!カネがないんスっ…!カネ入れてた金庫が無くなってんスよっ!」
「ええぇぇぇ~っ…!?」

一同は金切り声をあげると山ちゃんを一斉に取り囲み、
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