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セックスパラダイス 欲望と野望の楽園
第2章 序章② スカウト 芽久美
そして翌日、豪華な社長室に通され緊張に固まっている芽久美。

「やぁ、君が芽久美ちゃんかっ?仕事中、申し訳無いっ」
「な、何でしょう?私、これを売らないと・・」
保冷バッグに入った、山程の乳製品を見遣り、溜め息をつく。

「大変だなぁ・・歩合制なのか?」
「私、母と2人で・・少しでも、学費の足しにっ・・」

「なら、こうしようっ、嫌味かも知れんが、俺が全部買うよ・・代わりに、少しだけ、説明を聴いてくれるかな?」
不審に思いながらも、一も二も無い芽久美。

深野が熱弁を奮って、楽園の雇用条件の凄さを説明する。
・キャストの女の娘は、月1日の出勤で100万円の基本給料。
・様々なイベントや、ゲームで得られる賞金は、千万円単位の物も有り、キャストの取り分は7割で無税。
・顧客の男性は、政財界、芸能界の大物やIT長者、若くは、リゾート内のカジノで大儲けした者に限られ、夢のチャンスが転がっている。

「どうかね、芽久美くん?楽園は、土日と祝日だけ、月に10日だけの営業で、キャストは、たったの30人なんだよ・・
そして、18歳以上で20代の娘は、日本全国で800万人だろう?つまり、君は25万人の中の1人に、選ばれたんだ・・」

「えっ、で、でも、私、なんかにっ・・」
「んっ?何を迷うんだっ・・楽園のトップである、この俺が直々に認めたんだ、お母さんにも親孝行が出来るだろう?
もし、このバイトが気になるなら、君が我が社にいる間は毎日、全てを買い取る約束をしてあげよう」

「そんなぁ?あ、でもっ・・私、男の人に、親しくされても、直ぐに嫌われちゃうんです・・だ、だから、嬉しいけど、無理なんです」

寂しそうな笑顔を見せる、芽久美。
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