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セックスパラダイス 欲望と野望の楽園
第1章 序章 性接待 翼
翼が立ち上がり、田中の隣に座る。
「先生、お注ぎし難いので、お隣宜しいですか?」
「ぁ、あぁ・・も、勿論、大歓迎だよっ」
歳甲斐も無く動揺し、翼の太腿を見詰める田中。

「先生、いかがですか?楽園の許可を頂けますか?」
「んんっ〜ん・・そうは言ってもだがなぁ〜?結局、愉しめるのは、若い奴等と外人ばかりじゃ無いのか?儂等の様な、大っぴらに人目に晒せない者達に、メリットがあるのかのぉ?」

「先生っ、それこそ、私の提案の要です。老若男女、地位も国籍も関係無く、誰もが愉しめる・・それが、この楽園です。
男は勿論、女の娘も、[有って十癖、無くて七癖]です。全ての需要と供給を手助けする、それが我が社の理想です。
勿論、高い要求には、それなりの対価が必要ですが・・」
タイミングを合わせて、脚を組み換え太腿を魅せる翼。

「か、金か権力が有れば、ど、どんな娘も、思い通りになるのか?」
「まぁ、絶対では有りませんが・・相手の娘が同意すれば、如何様なコトでも可能です。
ところで、先生は、日本古来の香道の大家ですよね?」
「ほぉ、儂の趣味を知っとるのか?人間の五感の中で、臭覚は最も重要じゃよっ・・儂は、それを極めたいのじゃよっ、それには、金も惜しまないつもりじゃ・・それが、稀有な匂いなら・・」

「先生、此処で、楽園の愉しみを味わって頂きたいのですが?」
「ふ、深野君っ、良いのか?この娘は、君の秘書では?」
「先生、下世話ですが・・普通なら、手配料込みで200万円は頂きますが、今回は、御指導料で無料で・・」

翼が生唾を呑み、やや哀しそうな瞳で深野を見遣った。

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