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第1章 乳母…1

解雇を告げられた翌日、あおいは会社の前で桜田を待った。
何がどうなっているのか話しをしたかったからだ。

桜田の姿を見つけ彼に駆け寄ると、警備員がやってきてあおいの腕を掴んだ。

桜田は、あおいが横領したのを自分が見つけたのを根に持ち、追い回されていると会社に伝えたのだ。

「離して下さい。何故？私が…何を？」

あおいは仲の良かった同僚からも連絡拒否をされ、桜田と話しは愚か、近付く事さえ出来なくなったのだ。