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第1章 乳母…1

「ん…ん…。？？」
あおいは目覚めると薄暗い部屋にいた。
ベッド傍の機械がピコンピコンと鳴り、画面に心電図が映し出されていた。

辺りを見渡し、ここは何処？と思い記憶を辿ってみた。
「ここは…」
急に思い出したのだった。
「歩道橋！！赤ちゃん！私の…？」

お腹を触ると…お腹は小さくなっていた。
「赤ちゃんは？赤ちゃんは？」
点滴や導尿の為の管が繋がっているのも気付かずにあおいはパニックになりベッドから降りようとした。
が、お腹に激痛が走った。力が入らずにそしてベッドから崩れ落ちた。

「三原さん？」
看護師が部屋走り込んできた。
「赤ちゃんは？私の赤ちゃんは？」
看護師は医師に連絡をし、呼んだ。
「待って下さい。落ち着いて…今、医師が来ますから。」
看護師はあおいを抱き上げベッドに横たわらせた。

「赤ちゃんは？どこ？会わせて！」
混乱して騒いでいると、
医師が来て
「三原さん、落ち着いて聞いて下さい。赤ちゃん、頑張ったんだけど…」
「だけど？」
医師のその後の言葉は聞こえなかった。