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第4章 乳母…4

あおいは隼人をベビーカーに乗せ歩いていた。
この日は佐野の主催する展示会に行く為だった。
ホテルの中の広間を借りての展示会で、佐野があおいに手伝いを頼んだのだった。

そのホテルはあおいが勤めていた会社の近くで、あおいは会社の前を通ると嫌な思い出が浮かび早足で通り過ぎていた。

その時あおいを外から戻った桜田が丁度見つけたのだった。
ベビーカーを引きながら歩くあおいに驚き、思わず追ってしまっていた。あおいに見つからないように…。


あおいがベビーカーを引きホテルに入って行くと、ロビーに桜田とは面識のない佐野が現れ、ルームキーをあおいに渡した。

桜田の心臓はバクバクと大きな音が鳴っていた。