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第4章 乳母…4

暫く歩くと、あおいは後をつけられていたら…と怖くなっていた。
もし、歩道橋から突き落とした犯人が桜田だとしたら、隼人を自分の子供だと思い込みまた、あおいと子供を殺そうとするかも知れない。

早足でベビーカーを引き、時々背後を振り返り怪しい人は居ないか確かめていた。
そして駅に着くとタクシーに乗り、マンションに帰らずに探偵の川口の事務所に向かった。
タクシーの中であおいは川口に電話を小声でしたのだ。
事務所にタクシーが到着すると川口が外で待っていて、怪しい車や人がいないかを周りを確認していた。

タクシーを降りるあおいに
「今のところは大丈夫だよ」
そう言い事務所に入った。

「隼君を危ない目に遭わす訳にはいかないから…」
隼人を見つめながら言うと
「すっかり母親の顔だな。」
川口が眩しそうに見つめながら言った。