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フツウ、ノ、オトナ - エロ教師って呼んでやるよ
第1章 セイヘキ

「開けて、お願い!あけてーあけてー 明日のテスト、例題のプリント無いと、困るんだって!頼む!」
懇願し始めた奴を、このまま無視し続けたらどうなるんだろう、と思いはじめたときだった。
「車におしっこかけちゃおっかなあ〜 俺、もれそう。ほんと、トイレ、行きたい。だから、開けて!」
「品がない...最低。」
さすがに子どもでも、これはない。
「いま、品がないって言ったでしょ?聞こえてるから。それにその口癖、ミナミ先生じゃん。無視しないで、おしっこかけるよ。」
「それやったら、法に触れるの。休日の部活以外は学校開けないことになっています、それはあなたも知ってるね? 今、玄関開ける。でも、勝手に教室行かないで。すぐ職員室きて。」
「そんな呆れないで。ありがとう、せんせ。」
私のうんざりした声に、少し悪いと思ったのか、慶は声の勢いを落として機嫌を伺うように、答えた。

