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フツウ、ノ、オトナ - エロ教師って呼んでやるよ
第1章 セイヘキ

帰ってくるたびに思う。この部屋のカーテンの色が好きだ。壁紙ともあっている。
「思春期の生徒ってさ、何考えてるか分からないよね。」
「確かに、俺もその時期、色々、イイコト考えてたよ。」
「ハルトも?」
「それは、男子なら誰でも、なんじゃないかな」
それはそうか、と思いながら、遥斗の声を聴く。
んん、と唇の端から漏れ出た、くぐもった声が、時折、上から降ってくる。
「ちゃんと、舐めて」
私は、一度苦しくなって離した口を、もう一度、彼の膨らみに近づけた。彼がまた声を漏らして、思わず私の頭を少しだけ押さえ込む。
「上手すぎ。」
頬を紅潮させている彼の足元に、私は忠実にひざまずく。色の白い彼の、この時の、頬の色は美しい。私は、彼の顔を、彼の固いもの越しに、見上げる。
実は、今交際している、この伊丹遥斗という音楽教師の年齢を、私は知らない。
目の前の彼との年の差は、分からないけれど、この世にそういう性癖があることは、確かにちゃんと知っている、少年よ。
そんなことを考えながら、手を添えて、もう一度彼のものに口をつけた。

