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新しい扉
第1章 夢
横浜の港にある、24時間営業のスパ施設。
高層階にある眺めのよい所で、同じフロアには
仮眠設備もあり、終電がなくなった日など良く利用していた。

現実に戻った頭で身体を起こしながら
先ほどの青年にお礼を言う。

「いや~すみませんでした。つい寝てしまったようで
夢を見ていました。」

照れ笑いをしながら言い訳する。

「仕事が立て込んでて、ろくに寝てないんですよ。
今日も家に帰っていたんじゃ時間がもったいない
と思いまして、一杯引っ掛けてから浸かってたんです。」

微笑みながら青年は

「お酒飲んで入られると危険ですよ。」

そう言って彼は隣の自分のスペースに戻った。

でも、さっきの夢はリアルだったよな~
危うくここで大放出しちゃうところだったよ。

確かにリアルだった。
まだ絡みつく指の感覚が残ってる。

その証拠に俺の男根はいまだにギンギンだ。

ふと、横を見る。
青年は何事も無かったように、眼下に煌く横浜の夜景を
見つめていた。
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