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片時雨を抱きしめて
第2章 第二章 片時雨




感情が、まだ言葉になり切れていないままのどをとおる。理路整然としていないまま、伝えたいこと、伝えないといけないこと、言葉が、出てこない。
思考回路の順番がわからない。思ったこと、思いついたことがそのまま口を吐く。


「でも、でも先生のことは大好きで、ママのことでいっぱいいっぱいのはずなのに、先生のそばにいたら自分でもわけわかんなくなっちゃって、変なこと、たくさんいっちゃって、でも、好きで」

もう、わからない。
わからないけど、好きで、

「先生が好きで、今はそんなこと言ってる場合じゃないってわかってるのに、好きで」

好きで、
だから、

「ママのこと、忘れたいの」

先生が好きで、好きで、だから、

「ママのことも、今日のことも、あとでちゃんと、ちゃんと考えるから。

だから、」

だから、おねがい、

体がまた震えて、震えて止まらない。まとまらないままの言葉が、たくさんの思いを含んでほろりとこぼれる。視界が、揺れた。その涙の意味がわからないままで、でも、
でもだから、だから、


「抱いてほしいの、お願い」

おねがい、先生。


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