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朏の断片‐ミカヅキ ノ ダンペン‐
第2章 #1
「とりあえずデートはしろよ?男に二言はなしだぞ」
「えっ?」
キスまでして怒らせたはずなのに、まだデートが無効になっていない。片桐の心臓は跳ねた。
目の前にいる上田を見ていると無性に抱き締めたくなるほどだった。
(俺一体どうしたん)
「デートはええけど、覚悟あんの?」
「覚悟?何のだ」
「俺、一緒におったらまたキスしたり抱き締めたりするで?」
単刀直入に言うと上田はまた顔を赤くして目を吊り上げた。
「何でだよ!?」