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朏の断片‐ミカヅキ ノ ダンペン‐
第2章 #1

んーんーと口内に伝わる上田の喘ぎ声が高まってきた。女の扱いより自身ので心得ている分、手触りで確認すると片桐は上田の動きに合わせてタイミングを見計らい、手を根元へ向けて引き下げる。それまで柔らかな表皮に守られていた真っ赤な亀頭が半分ほど剥き出しになり、敏感な部分が外気にさらされた。

痛みか快感か、上田の声が一際高くなる。

一気に膨らんだペニスが更に限界まで固くなり、片桐の手の中にすべてを放った。


ようやく唇を名残惜しそうに離すと、上田の荒い息が狭い車内を満たした。ぐったりと投げ出された全身で朦朧と余韻の中を漂っている。


「射精寸前に仮性包茎の表皮を根元の方に引き下げると快感が倍増して、凄い気持ちええやろ」


片桐の声にも無反応のまま上田は放心している。


「どないしょ、これ……」


片桐の開いた手には上田のまだ暖かい精液が溢れそうになっている。ちょっと躊躇したが思い切って飲んでやった。

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