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朏の断片‐ミカヅキ ノ ダンペン‐
第6章 #5


 真っ暗な朔から数えて
 三日目の晩に

 初めて顔を出す
 あの朏は

 昼間は掠れて
 とても見えないが

 夜にはまるで
 ナイフのように
 細く尖って輝く


 満ちるまで

 幾度でも

 昼も夜も
 この光で満たそう


 いつの日にか

 それは完全な
 丸い姿を

 空に浮かべるだろう


 ありのままの姿を



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