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第11章 露出プレイ　in 小旅行

同時に、バトラッシュも「アオォォ……ンッ」と遠吠えをするや、爆ぜるように久美子の子宮目掛けて熱い四足獣の精子を流し込む。

「はあぁ……あッ、熱ぅいぃ…ッ中にぃ…出されてるぅ…ッ、わ、ワンちゃん精子ぃ…ッ」
蕩けた表情で、朦朧としながら呟く久美子。
普通に生きていれば、その子宮に流し込まれるはずの無い、四足歩行の愛玩動物の精子。
だが、その表情は嫌悪というよりは、むしろ背徳により倍増された恍惚と、倒錯した充足を見る者に感じさせた。

蕩けたイキ顔を男たちに晒したまま、ハァハァと荒い息で肩を上下させる久美子。
その額に、鎖骨に、首筋にうっすらと珠を作る汗が、絶頂に打ち震える人妻の本気さを表すバロメーターにも見てとれる。

そんな久美子の唇を、バトラッシュもハッハッハッと荒い鼻息で涎を垂らしながら、ディープキスを求めるように、舌でベロベロと舐めたくる。

自らがイカせたメスは、己の所有物だとでも言わんばかりの、独占欲を感じさせる、我儘で強引な唇への愛撫。

「ん……むッ　ふぅ…ッ」
唇を求めてくる愛玩動物のオスに、まるでそうすることが当然のように、口を開け舌を伸ばし絡める久美子。
「んんッ…ちゅぶ……ン、んむ…ちゅぢゅッ　はンむぅ…ッ　あんン」
喘ぎ声を交えながら、バトラッシュが口腔に差し入れてくるザラザラとした長い舌を、久美子も負けじと舌を絡めて激しい愛撫で、応酬する。

グッと硬く力を入れ、まるで剛直なペニスのように熱く滾らせた、バトラッシュのその舌を、久美子は愛しい男根にフェラチオ奉仕するかの如く、舌を這わせる。
頬を窄め、卑猥にジュポジュポと音を洩らし、口の端から涎を垂らしつつ熱心に続けるその行為は、フェラチオとなんら変わらない、セクシャルな異種間接吻。

征服欲を満たされたのか、それとも屈服させたメスへの興味を削がれたのか、バトラッシュはふいに久美子の口内から、硬く尖らせていた長い舌を引き抜く。

「……あン…ッ」
恋人との抱擁を解かれた、夢見る乙女のように、久美子は名残り惜しそうに、小さい声で哭いた。
久美子の心情を表すかのように、離れていく犬の舌を久美子の舌があとを追い、淫らに輝く涎の糸が吊橋のように二つの舌を、刹那繋いだ。