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愛妻ネトラレ 久美子
第6章 盆踊り 町内会長は好色爺
『ささ、疲れたろう。座って休むといい』
町内会長に案内され、通された客間。

土地も広いが、屋敷も広い。
大きな庭には池や林もあり、いかにも歴史を感じさせる大きな屋敷は、日本の由緒ある建造物だと言われても信じてしまいそうな赴きにあふれている。

案内された和室の客間も簡素ではあるが、贅沢な調度品が置かれている。

『失礼いたします』
お手伝いさんであろう、格好をした女性が冷たい緑茶と羊羹をテーブルに用意してくれる。
すぐに頭をさげ、退室するお手伝いさん。

『ささ、遠慮なさらず』ニコニコと微笑む町内会長に、久美子は思わず『凄いですね…』率直な感想を述べる。
凄い暮らしぶり、なのか、すごい豪邸、なのか、はたまた女中さんがいることに対して、なのか。
何が凄いのか不明瞭な久美子の発言だったが、『いやいや、ワシの力ぢゃないもんでな。先祖代々のおかげぢゃよ』謙遜の内容だが、一般人の久美子には嫌味しか聞こえない発言だ。

(凄いな…私達とは生活レベルが全然違うのね…)
久美子はそんなことを考えながら、せっかくだからと出された冷たい緑茶と羊羹に手をつける。

『いただきます…ん、美味しいッ』
喉を潤す爽やかな薫りの緑茶に、上品な舌ざわりの羊羹。
間違いなく、これらも高級品なのだろう。
こんな機会がなければ、味わうこともないであろう逸品に、久美子はしばしの幸せに包まれる。

しかし、こののちほどなくして意識が途切れる久美子。

次に気がついた時には、久美子は一瞬 何が起きたのか分からなかった。
辺りを見回す。
部屋は案内された和室の客間だ。
だが、横たわっている。
布団の上に。
ふと、胸にある感触に視線をやると、町内会長が久美子の乳首を舐め、揉んでいる。
『キャッ…な、何してるんですかッ!』悲鳴をあげる久美子。
『おお、気がついたか』動じることもなく、妊娠中で大きく黒くなってる乳首をぺろぺろと舌で舐めまわし、反対の乳房はたゆんたゆんと骨ばった手で揉みしだいている。
『や、やめて下さいッ』町内会長をどかせようとして、ようやく自分の手首がタオルか手拭いのようなもので縛られていることに気づいた。

『ほっほっ、無駄ぢゃよ。お茶と羊羹のせいで、ほとんど力も入らんはずぢゃ。心配せずとも、ちゃあんと気持ち良くさせてやるでのう。安心して身をまかせるといい』
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